血栓の治療法は何ですか?

血栓は命に関わる重大な健康問題です。治療はまず薬物療法から始め、必要に応じてカテーテルやフィルター、最終的に外科手術が検討されます。

薬物療法

抗凝固薬(血液を薄める薬)は血液の凝固能力を低下させますが、血栓を直接溶かすわけではありません。血栓は時間とともに自然に解消しますが、抗凝固薬は血栓が拡大するのを防ぎ、新たな血栓の形成を抑制します。経口薬(ワルファリン/クーマジン)や注射・点滴(ヘパリン)があります。ヘパリンは速効性で、ワルファリンは効果が出るまで2〜3日かかります。通常、ヘパリンで即時の抗凝固を行い、ワルファリンの効果が出始めたらヘパリンを中止します。

血栓溶解薬

緊急時には血栓溶解薬を投与し、血栓を速やかに分解します。大きな血栓が生命を脅かす前に、薬剤で溶解させることが目的です。

カテーテル治療

必要に応じてカテーテルを用いて血栓部位に直接薬剤を投与したり、血栓を除去したりします。例として、鼠径部の静脈からカテーテルを通し肺まで挿入し、血栓除去や緊急投薬を行います。

下大静脈フィルター

抗凝固薬が使用できない、または効果が不十分な場合、下大静脈にフィルターを留置し、血栓が肺に到達するのを防ぎます。肺塞栓は防げますが、新たな血栓の形成は防げません。

外科手術

血栓除去手術は極めて稀で、生命や四肢が危険にさらされる場合に限られます。まず薬物療法・血栓溶解薬で対処し、効果が不十分な場合に血栓除去術(血栓切除術・塞栓除去術)を実施します。

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