赤血球を生理食塩水に入れるとどうなるか

生理食塩水(0.9% NaCl)に赤血球を入れたときの変化

赤血球を等張性の生理食塩水に浸すと、細胞膜の両側のイオン濃度差に応じて浸透圧が働きます。以下のような現象が起こります。

1. 等張性(等浸透圧)

生理食塩水の浸透圧は約300 mOsm/Lで、赤血球内部の浸透圧とほぼ同じです。このため、細胞内外の水の出入りはほとんどなく、赤血球は元の大きさと形を保ちます。

2. 浸透圧差がある場合

生理食塩水の浸透圧が赤血球より高い(過浸透)または低い(低浸透)と、水は浸透圧の低い方へ移動します。

・過浸透(外側 > 内側)

外部が高浸透圧の場合、赤血球から水が外へ出て細胞が収縮し、棘状(クレナチン)になりやすくなります。

・低浸透(外側 < 内側)

外部が低浸透圧の場合、細胞内に水が流入し、赤血球が膨張します。容量の限界を超えると細胞膜が破れ、溶血が起こります。

実際の変化は、使用する生理食塩水の正確な濃度や温度などの条件によって異なります。

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