踵骨(カルカネウス)骨折の痛み緩和方法
踵骨(カルカネウス)骨折の見分け方
米国整形外科医会によると、踵骨の骨折は高所からの転落や自動車事故といった強い衝撃が原因になることが多いです。そのため、同時に他の部位に外傷を負っている可能性が高く、医師は痛みの原因が踵骨か他の部位かを慎重に判断します。典型的な症状は、足首の外側や踵の裏側に鈍い痛みがあり、腫れや硬直が伴います。特に、患部に体重をかけられないことが踵骨骨折の決定的なサインです。細かいひび(ひび割れ)であれば、症状は数日から数週間かけて徐々に現れることがあります。
軽度の骨折の治療法
症状が軽い場合、まずは軟部組織の腫れが引くのを待ちます。その間、医師は「RICE」=安静、氷冷、圧迫、挙上の基本的な処置を指示します。具体的には、患部を使わずに休むこと、定期的に氷嚢や冷却パックで冷やすこと、圧迫バンドや専用ストッキングで固定すること、心臓よりやや高い位置に足を上げておくことです。必要に応じて、足をスプリントやギプスで固定し、骨の回復を促します。
重度の損傷に対する治療法
骨内部が比較的保たれている場合は、RICEと固定だけで痛みの軽減と回復が期待できます。しかし、骨の形が大きく変形していたり、足関節に損傷がある場合は、慢性的な痛みを防ぐために外科的または非外科的な介入が必要です。
非外科的治療としては「閉鎖整復」と呼ばれる手技があります。全身麻酔下で整形外科医が外部から骨を元の位置に戻す方法です。この方法で十分に整復できない、または骨折が重度の場合は手術が必要になります。手術ではまず壊死組織を除去し、プレートやスクリューで骨片を固定します。場合によっては、皮膚を通して内部にピンやスクリューを直接挿入することもあります。
治療後の見通し
踵骨の痛みが長期的に改善するかは、施術の成功度に左右されます。比較的単純な骨折では手術の成功率は70〜80%と報告されていますが、骨片が多数ある場合は成功率が大きく低下します。詳しい予後については担当医に相談してください。
