胸骨骨折の症状と対処法
胸骨(胸の中央に位置し、肋骨とともに胸郭を構成して心臓や肺を保護します)に骨折が起きると、主に鈍的外傷が原因です。特に自動車事故でハンドルに胸が強く衝突した際に多く発生し、全胸骨骨折の60〜90%を占めます。
症状は多様で混同しやすい
胸骨骨折では、胸痛が最も顕著な症状ですが、打ち身や胸部の変形、中心部の圧痛・腫脹、呼吸困難など、他の疾患と似た症状が現れることがあります。
胸痛
胸骨の中心から放射する鋭い痛みが特徴です。体を動かしたり、深呼吸をすると痛みが増悪します。胸骨だけでなく、重度の外傷では心臓や冠動脈、肺にも損傷が及ぶ可能性があるため、疑いがある場合は速やかに医療機関を受診してください。
打ち身・炎症
胸骨部位の打ち身や腫れは、鈍的外傷後にほぼ必ず見られます。これだけで骨折と断定できるわけではありませんが、専門医の診断が必要です。
変形や擦過音(クレピテーション)
事故後に胸部が変形している場合、胸骨や周辺の筋骨格系に深刻な損傷が起きているサインです。外見的変形がなくても、骨折部位が擦れ合う音(クレピテーション)を聞くことがあります。
呼吸困難
深呼吸時に痛みを伴う呼吸困難は、胸骨骨折の可能性を示す重要な症状です。単独で診断はできませんが、他の症状と合わせて医師に相談してください。
