椎体形成術の手順と概要

骨粗鬆症と骨折

骨粗鬆症は骨量を減少させ、骨が脆くなる病気です。軽い衝撃や背中をぶつけただけでも圧迫骨折を起こすことがあります。圧迫骨折が起きると椎体がつぶれ、背骨全体の安定性が低下し、身長が縮む、背中が前かがみになる、内臓が圧迫されるなどの症状が現れます。場合によってはがんが原因で椎体が折れることもあります。骨折後は早期に椎体を固定し、さらなる潰れや脊柱の変形を防ぐことが重要です。

椎体形成術(Vertebroplasty)の選択

鎮痛薬やベッドレスト、背部ブレースなどの保存的治療で効果が不十分な場合に、椎体形成術が検討されます。薬剤による胃潰瘍など副作用がある場合や、手術に耐えられない高齢者、骨が弱すぎて従来の手術が難しい患者にも適応されます。ステロイド使用や代謝性疾患で骨粗鬆症が起きた若年者にも選択肢となります。

手術前の準備

診察と症状から椎体骨折が疑われますが、確定診断には画像検査が必要です。X線、CT、MRIで椎体の位置・形状・脊髄管の状態を確認し、骨密度測定で骨粗鬆症の有無を評価します。

手術手順

手術は通常、静脈内鎮静(IV sedation)下で行われ、必要に応じて全身麻酔を使用します。局所麻酔を背部の筋肉に注射し、小さな切開を入れた後、空洞針(トロカール)を骨折椎体まで挿入します。X線透視で針の位置を確認し、医療用セメントを注入します。セメントは約15〜20分で硬化し、医師の指示で1〜2時間程度安静にします。

回復と注意点

術後すぐに痛みが軽減する人もいれば、数日後に効果が現れる人もいます。針を刺した部位は数日間痛みや圧痛が続くことがあります。手術翌日は安静にし、徐々に日常生活へ戻します。術後6週間は重いものを持ち上げることや激しい運動は避けてください。

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