股関節骨折の治療と対策
股関節骨折とは
股関節骨折は大腿骨(太ももの骨)が股関節付近で折れることを指します。大腿骨は膝の上に位置し、人体で最も太く長い骨です。
股関節骨折が起こる理由
女性は男性に比べ骨密度の低下が速く、特に65歳以上になると骨折リスクが高まります。加齢に伴うカルシウムなどミネラルの減少が骨を弱くし、骨折を引き起こしやすくします。
治療法の概要
主な治療は外科手術です。全身状態が極めて悪い場合は牽引療法や薬物療法が選択されることもあります。
外科的治療
骨折部位と状態に応じて以下の手術が行われます。
内部固定(インターナルフィクセーション)
骨がまだ正しい位置にある場合、金属スクリューやプレートを骨内に挿入し、骨片を固定します。大腿骨頸部骨折や転子間骨折で使用されます。
ヘミアルトロプラスティ(部分置換術)
骨片が損傷している、または骨が正しく整復できない場合、骨頭と頸部を除去し、人工金属プロテーゼで置換します。
全人工股関節置換術(Total Hip Replacement)
関節機能がすでに低下している場合や重度の関節炎がある場合に行われます。人工関節で大腿骨上部と寛骨臼を置換し、痛みと機能障害を改善します。
薬物療法
骨粗鬆症治療薬として、静脈注射のゾレドロン酸(商品名:ゾメタ、レクラスト)を年1回投与することで、再骨折リスクを低減し、回復予後を改善することが報告されています(2007年 NEJM 研究)。
