腱炎と腱鞘炎の治療法
腱炎は腱の炎症です。腱鞘炎は腱炎に加えて、腱を覆う保護膜(腱鞘)の炎症が起こります。特に炎症しやすい腱として、肩周りの腱、親指を手から離す二本の腱、指を握る屈筋腱、上腕の二頭筋上部の腱、かかとのアキレス腱、足背の腱、股関節付近の腱が挙げられます(メリーランド大学医学センター)。
症状
腱鞘炎かどうかは、炎症が起きた腱を動かしたり押したりしたときに痛みが生じるかで判断できます。関節のわずかな動きでも痛みが出ることがあります。また、腱や腱鞘が腫れて温かく感じることもあります。特に肩の腱は腱鞘炎になりやすく、痛みだけでなく肩がこわばり、動かすときに引っ掛かりや音がすることがあります。
診断
診断は比較的簡単です。医師が視診・触診を行い、必要に応じてMRIや超音波検査で炎症の有無や程度を確認します。
治療
治療の目的は炎症を抑えて痛みを取り除くことです。まず安静にし、患部の動きを固定するためにスプリントやギプスを使用します。患部に温熱または冷却を行い、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を7〜10日間服用すると痛みと炎症が軽減します。腱が回復したら、リハビリテーションで筋力強化と反復動作や過度の使用を避ける指導を行い、再発を防ぎます(米国国立衛生研究所)。
合併症
治療せずに放置すると、腱が永久的に硬直したり断裂したりして手術が必要になることがあります。また、腱の感染が全身に広がるリスクもあります。
