イオン導入(イオントフォレシス)の適応症
イオン導入(イオントフォレシス)は、直流電流を利用して薬剤を患者の皮膚を通して投与する医療手法です。19世紀から使用されており、筋骨格系の疼痛や関節炎などの治療に用いられます。
筋骨格系の疾患
デキサメタゾン(コルチコステロイド)をイオン導入で投与することで、腱炎などの筋骨格系疾患を治療できます。薬剤は溶液状にし、陰極電極で負に帯びたイオンを皮膚に押し込む必要があります。
局所的な炎症
イオン導入は、関節リウマチの膝関節などの局所的な炎症にも有効です。電極が届く表層に薬剤を直接送ることで、炎症を効果的に抑えます。皮膚を深く通過させると薬剤が希釈されやすくなります。
イオン導入のメリットと準備
イオン導入は侵襲性が低く、投与量が極めて少ないため副作用が最小限です。また、注射による感染リスクや不快感も回避できます。施術前に医療従事者はアルコールで皮膚を十分に清拭し、平坦な部位に電極をできるだけ治療対象に近づけて装着します。その後、電極をイオン導入用にセットします。
