パーキンソン病の重症型(パーキンソンプラス)

パーキンソン病は、運動機能に影響を及ぼす変性神経疾患です。原因不明の「純粋」なパーキンソン病と、他の神経変性疾患の症状が併存する「パーキンソンプラス」と呼ばれる症候群群があります。パーキンソンプラスは進行が速く、予後も不良です。

特発性パーキンソン病

特発性パーキンソン病は、二次的な症状がなく、四つの代表的な症状(振戦、運動緩慢(ブラジキネジア)、筋硬直、姿勢・平衡障害)だけが現れます。これらの症状とレボドパへの反応が確認できれば診断されます。病態は進行性で、脳と体の神経変性が続き、最終的に死亡に至ります。

レビー小体型認知症(パーキンソンプラス)

レビー小体型認知症は、特発性パーキンソン病に加えて、記憶や認知機能の低下を伴う症候群です。脳内に特定のタンパク質(αシヌクレイン)の沈着が起こり、神経細胞が死滅します。アルツハイマー病と似た記憶障害がありますが、原因となるプラークの種類が異なります。

多系統萎縮(MSA)

多系統萎縮は、パーキンソン病様の運動症状に加えて、自律神経系の障害(心拍数、血圧、呼吸、消化、性機能など)を示す重症疾患です。稀な疾患ですが、進行が非常に速く、治療法は確立されていません。

皮質基底核変性症(CBD)

皮質基底核変性症は、パーキンソン病と類似した症状が現れるものの、診断が難しい症候群です。主な症状は、体の片側の手足の不器用さや遅さ、振戦、歩行不安定です。病状が進行すると、発話障害、嚥下障害、歩行困難などが出現し、確定診断は死後の解剖でしか行えません。

進行性核上性麻痺(PSP)

進行性核上性麻痺は、パーキンソン病と同様に運動緩慢と平衡障害が見られますが、眼球運動障害(二重視、視力低下、制御できない眼球運動)や嚥下・発話障害も伴います。パーキンソン病と併存すると、感染や外傷のリスクが高まり、余命が短くなります。

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