神経が圧迫される原因とは?
神経は脳と体の各部位を結び、運動情報や感覚情報を伝達する繊維の束です。軟骨や腱などの組織が神経を過度に圧迫すると、神経の働きが低下し、しびれや痛み、筋力低下などの症状が現れます。
関節炎
関節炎は関節が炎症を起こす疾患で、痛みやこわばり、腫れを伴います。炎症が進行すると、近くの神経に過剰な圧力がかかります。特に変形性関節症では、軟骨がすり減り骨棘(骨の突起)が形成され、これが神経を圧迫することがあります。
脊椎の状態
腰部で神経が圧迫される主な原因は、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、腰椎狭窄症などです。椎間板の柔らかい内部が外層を突き破ると、神経根が刺激され、腰や脚に痛みやしびれが走ります。
トンネル症候群
手首の正中神経が狭くなった手根管で圧迫される手根管症候群や、肘の内側で尺骨神経が圧迫される尺骨トンネル症候群があります。炎症や腱の腫れがトンネルを狭め、神経が締め付けられます。
その他の原因
肥満や姿勢の悪さ、特定の部位の繰り返し動作は神経への圧力を高めます。また、遺伝的要因や外傷(事故やスポーツ中の怪我)も圧迫の原因となります。
治療法
まずは圧迫部位を休め、症状を悪化させる動作を控えます。ステロイド注射やイブプロフェン・ナプロキセンなどの抗炎症薬で炎症と痛みを抑えることができます。サポーターやスプリントで動きを制限し、神経への負担を減らすことも有効です。
理学療法では、圧迫部位周辺の筋肉をストレッチ・強化し、神経の圧迫を軽減します。保存的治療で改善しない場合は、骨棘や椎間板などの圧迫要因を外科的に除去する手術が検討されます。
