神経系の損傷が呼吸筋や顔面筋の麻痺を引き起こすことはありますか?
概要
Guillain‑Barré症候群(GBS)は、免疫系が誤って末梢神経を攻撃し、筋力低下や麻痺を引き起こす稀な自己免疫疾患です。呼吸筋や顔面筋の麻痺を伴うことがあります。
罹患年齢と原因
20〜40歳の成人に最も多く見られますが、すべての年齢層で発症します。正確な原因は不明ですが、インフルエンザやサイトメガロウイルスなどの感染後に発症する例が報告されています。
主な症状
初期は下肢の筋力低下から始まり、急速に上肢や上体へと広がります。重症例では呼吸筋が麻痺し、呼吸困難や人工呼吸が必要になることがあります。また、顔面神経が障害され、表情筋の麻痺が見られることもあります。
診断
神経伝導速度検査や脳脊髄液検査(タンパク質上昇、細胞数正常)などで診断されます。
治療と予後
ステロイドや免疫グロブリン(IVIG)による炎症抑制、プラズマ交換が主な治療法です。呼吸不全が起こった場合は機械的人工呼吸によるサポートが必要です。多くの患者は完全回復しますが、残存する筋力低下や慢性的な神経障害が残ることもあります。
