神経系のインパルス(神経衝動)とは?

インパルスとは

神経系におけるインパルスは、ニューロンを沿って高速で伝わる電気信号です。この信号は「活動電位」と呼ばれ、ニューロン同士や感覚受容体との間で正確に情報をやり取りします。

インパルスの生成

他のニューロンや感覚受容体から入力があると、ニューロンは活動電位を発生させます。まず細胞膜の電位が変化し、脱分極波が軸索(ニューロン本体から信号を運ぶ細長い突起)を下って伝播します。

イオンの流れ

活動電位の間、細胞膜はナトリウムイオン(Na⁺)とカリウムイオン(K⁺)に対して選択的に透過性を持ちます。ナトリウムイオンが細胞内に流入し膜を脱分極させ、その後カリウムイオンが流出して再分極します。この一連の変化が電位の逆転を引き起こし、軸索全体へインパルスが伝わります。

シナプスでの伝達

インパルスがシナプス終末に到達すると、電気信号は神経伝達物質の放出を促します。放出された伝達物質が次のニューロンや標的細胞の受容体に結合し、情報が次の段階へと引き継がれます。

インパルスの役割

この精巧なプロセスは、感覚情報の受容、運動制御、認知機能、そして体全体の機能調整といった、神経系のあらゆる高速・長距離通信を支えています。インパルスの仕組みを理解することは、神経科学研究から臨床神経学まで幅広い分野で重要です。

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