神経線維の伝導速度階層と各タイプの名称
神経線維の種類
神経線維は伝導速度と構造的特徴に基づき、A、B、Cの3つに分類されます。
A線維(アルファ)
A線維は最も太く、髄鞘が厚く覆われた軸索です。脂肪組織からなる絶縁層である髄鞘が電流の漏れを防ぎ、最大120 m/sという高速伝導を可能にします。この線維は脊髄へ往復する固有受容感覚と運動信号を伝えます。
B線維(ベータ)
A線維より細いものの、やはり髄鞘に包まれています。伝導速度は最大15 m/sで、自律神経(交感神経・副交感神経)の信号伝達を主に担います。
C線維(ガンマ)
最も細く、髄鞘がない軸索です。伝導速度は1〜2 m/sと遅く、痛みや温度感覚、内臓からの情報を中枢に送ります。
機能的概要
各線維タイプの伝導速度と構造の違いが、神経系が迅速な信号処理と緩やかな調節を同時に行える基盤となります。
表:神経線維タイプの概要
| 線維タイプ | サイズ | 髄鞘 | 伝導速度 | 主な機能 |
|---|---|---|---|---|
| A線維 | 最大 | 有髄 | 最大120 m/s | 運動・固有受容感覚信号 |
| B線維 | A線維より小さい | 有髄 | 最大15 m/s | 自律神経信号伝達 |
| C線維 | 最小 | 無髄 | 1〜2 m/s | 痛み・温度感覚、内臓信号 |
