レビュー・オブ・システム(ROS)とは? 身体システム別の症状リスト
レビュー・オブ・システム(ROS)とは
レビュー・オブ・システム(Review of Systems、略称ROS)は、医療従事者が患者に対して行う一連の質問で、患者が自覚している兆候や症状を体系的に把握する手法です。身体診察の重要な補助として、潜在的な疾患の手がかりを得ることができます。
ROSで確認する主な身体システム
- 全身症状(Constitutional):発熱、体重減少、倦怠感、全身のだるさなど。
- 頭部・眼・耳・鼻・咽頭(HEENT):頭痛、視覚障害、聴覚障害、副鼻腔の不調、喉の痛み。
- 循環器系:胸痛、息切れ、動悸、浮腫。
- 呼吸器系:咳、痰、呼吸困難、喘鳴。
- 消化器系:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、便秘。
- 泌尿・生殖器系:排尿の切迫感・頻度、失禁、疼痛、性機能障害。
- 筋骨格系:関節痛、筋肉痛、脱力感、こわばり。
- 神経系:頭痛、めまい、痙攣、脱力感、しびれ・チクチク感。
- 精神・心理:抑うつ、不安、気分や行動の変化。
- 皮膚:発疹、かゆみ、乾燥、病変。
実施方法と留意点
ROSは口頭でも書面でも実施できます。医療従事者が各システムごとに質問し、患者は症状の有無を答える形です。
ただし、ROSは身体診察の代替ではありません。診察によりROSで得られた情報を確認し、さらに見逃された問題を発見することが重要です。
