脊椎圧迫骨折の患者ケア
脊椎圧迫骨折は、骨の構造が弱くなることで背骨(椎骨)が折れる状態を指します。主な原因は骨粗鬆症、外傷、癌の転移などです。以下では、症状から保存的治療、根本原因への対処、手術まで、患者さんが知っておくべきケアをまとめました。
脊椎圧迫骨折の概要
米国国立医学図書館によれば、脊椎圧迫骨折は1つまたは複数の椎骨に影響します。主な症状は急性または慢性的な背部痛、身長低下です。外見上の異常がなくても骨折が起こることがあります。
複数の骨折があると、背中が前方に曲がる「後弯(きょうそく)姿勢」になることがあります。後弯は動作制限、睡眠障害、肺機能低下などを引き起こし、場合によっては致命的になることもあります。脊髄が圧迫されると、筋力低下、しびれ、感覚異常が生じることがあります。
保存的治療の選択肢
まずはベッドレスト、背部ブレースの装着、鎮痛薬による疼痛管理が行われます。長期のベッドレストは褥瘡、骨密度低下、尿路感染、肺炎などの合併症リスクがあります。ブレースは背骨を過伸展またはまっすぐに保ち、前屈を防止します。
痛みが軽度の場合は、一般用の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)で対処します。痛みが強い場合は、短期間のオピオイド(例:コデイン)を処方されることがあります。
根本原因への対処
骨粗鬆症が原因の場合、ビスフォスフォネート系薬剤やカルシウム・ビタミンDのサプリメントで骨密度を改善します。癌による転移が疑われる場合は、生検により骨組織を採取し癌の有無を確認します。外傷が原因の場合は、骨が治癒するまでブレースで固定します。
手術
保存的治療が効果を示さない、あるいは脊髄損傷のリスクが高い場合は手術が検討されます。代表的な手術は「椎体形成術(ベリブロプラスティ)」で、特殊なセメントを注入して骨折した椎体を固定します。また、椎体形成術の前に風船を膨らませて椎体を拡張する「椎体形成術(キュフォプラスティ)」も行われます。
