圧迫損傷(クラッシュ症候群)対応プロトコル

プロトコル適用のタイミング

圧迫損傷(クラッシュ症候群)の治療プロトコルは、以下のいずれかに該当する場合にのみ、被圧迫者を救出する前に実施すべきです。

  • 機械、岩、瓦礫などに最低2時間以上閉じ込められ、圧迫損傷が疑われる場合。
  • 心臓または腎臓に既往症がある患者の場合。

クラッシュ症候群(外傷性横紋筋融解症)は、骨格筋が強く圧迫されることで腎不全や重度のショックを引き起こす状態です。地震の瓦礫に閉じ込められたケースなどで頻繁に見られます。

救出前の処置

  • まず、生命に直結する危険要因を特定し、即座に対処します。
  • 圧迫症候群の有無を評価します。
  • 疼痛管理:フェンタニルを使用し、入手できない場合はモルヒネを投与します。
  • 心電図で心拍をモニタリングし、可能であれば酸素吸入を行います。
  • 救出開始直前に、大口静脈路を確保し、生理食塩水を1〜2リットル投与します。

救出中・救出後の処置

  • 救出作業中に、必要に応じてアルブテロールの投与を検討します。
  • 救出が長時間にわたる場合は、重炭酸ナトリウムを投与します。
  • 高カリウム血症が疑われる場合は、救出直後5分以内に塩化カルシウムを投与します。

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