無意識の窒息者に胸部圧迫を行う理由は?

無意識の状態で窒息している人に対しては、気道から異物を取り除くために胸部圧迫を行います。腹部圧迫は、意識がない場合はさらなる損傷を引き起こす恐れがあるため推奨されません。

胸部圧迫が選ばれる理由

胸部圧迫は気道から異物を除去する効果が高い。研究では、胸部圧迫が腹部圧迫に比べて異物除去に有意に優れることが示されています。胸部圧迫により肺内圧と外気圧の差が大きくなり、異物が排出されやすくなります。

腹部圧迫は意識不明の被害者にさらなる傷害を与える恐れがある。食道、胃、腸などが損傷するリスクがあり、特に意識がない状態では気道を保護できません。

胸部圧迫は腹部圧迫より簡単に実施できる。腹部圧迫は大きな力が必要で、意識不明者に対しては困難です。一方、胸部圧迫は誰でも手軽に行える手技です。

無意識の窒息者に対する胸部圧迫の手順

  1. 被害者を背中を下にして、硬い床や床マットの上に仰向けに寝かせる。
  2. 被害者の頭の横に膝をつき、胸骨(乳頭間)の真ん中に片手のかかとを置く。
  3. もう片方の手を上に重ね、指を組む。
  4. 胸骨を2〜3インチ(約5〜8cm)押し下げ、30回の速い圧迫を行う。
  5. 30回圧迫した後、気道を確認し、異物が残っていれば再度圧迫を続ける。
  6. 異物が除去されるか、呼吸が回復するか、救急隊が到着するまで圧迫を続ける。

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