オープンフィット型と従来型BTE補聴器の比較
考慮すべきポイント
Behind-the-Ear(BTE)補聴器とオープンフィット補聴器は、聴覚障害者が選択できる増幅方式の一例です。聴覚に不安がある方は、耳鼻科や聴覚検査の専門家である聴覚士に相談し、適切な検査と補聴器の適合を受けることが重要です。補聴器の選択は、対象周波数帯や聴力損失の程度など、さまざまな要因によって決まります。
従来型Behind-the-Ear(BTE)補聴器
BTE補聴器は、耳の後ろにケースを装着し、そこから透明なチューブがカスタムフィットされたイヤーモールドへとつながります。イヤーモールドは耳道を完全に密閉し、軽度から重度、さらには深刻な聴覚損失まで幅広く対応できます。
BTEの長所と短所
- 長所:高音域から低音域まで広い周波数帯の増幅が可能です。カスタムイヤーモールドにより大音量でもフィードバックが抑えられ、方向性マイクやプログラム可能なメモリーボタン、音量調整ダイヤルなど多機能を搭載できます。また、テレコイルが内蔵されているため、電話や誘導システムの電磁信号を受信し、背景ノイズの少ない音声を聞くことができます。
- 短所:ケースが大きいため目立ちやすく、外観上のデザイン面でオープンフィットに劣ります。高音域の聴力が低下し、低音域は比較的良好な利用者では、イヤーモールドが耳道を閉じることで「閉塞感(オクルージョン)」が生じ、自己の声が頭の中で大きく聞こえることがあります。
オープンフィット補聴器
オープンフィットは2005年頃から提供され始めた比較的新しいデザインです。小型のケースが耳の後ろに装着され、細いチューブで耳道内の小さな汎用チップに接続します。イヤーモールドを使用しないため、耳道が完全に密閉されません。
オープンフィットの長所と短所
- 長所:ケースが小さく軽量で、外観上目立ちにくく、装着感も快適です。イヤーモールドが不要なため閉塞感がなく、多くの使用者が自然な音質を感じられます。
- 短所:中高音域の軽度から中等度の聴力損失に適していますが、低音域の増幅や大音量が必要なケースでは、フィードバックが起きやすく、イヤーモールド型の方が有利です。また、サイズが小さいためバッテリー交換や音量調整が手先の不自由な方には困難です。さらに、テレコイルや音量ダイヤルなどの追加機能を搭載できないモデルも多くあります。
