消化器系の疾患は、口から肛門までの消化管のあらゆる部位に影響を及ぼす可能性があり、軽度から重度まで幅広い症状があります。米国のジョンズ・ホプキンス医学によると、約7,000万人が何らかの消化器疾患を抱えているとされています。
胃食道逆流症(GERD)
胃食道逆流症は、慢性的な胸やけとして知られています。食道と胃の間にある括約筋が適切に閉まらず、胃酸や食べ物が食道へ逆流することで、焼けつくような不快感が生じます。
乳糖不耐症
乳糖不耐症は、乳製品に含まれる糖分(乳糖)を分解できない状態です。乳糖を分解する酵素であるラクターゼが不足しているため、摂取量に応じて腹部膨満感や下痢などの症状が現れます。
嚥下障害(ディスファジア)
嚥下障害は食べ物や飲み物を飲み込む際に困難を伴う状態です。原因はさまざまで、GERDによる食道狭窄、弁膜筋の機能不全(弁膜弛緩症)、食道狭窄、さらには食道がんなどが挙げられます。弁膜弛緩症や食道狭窄は、嚥下障害とは別個の消化管の問題としても扱われます。
慢性膵炎
慢性膵炎は膵臓の炎症が長期間続き、組織が線維化する疾患です。炎症により消化酵素の産生が低下し、食物の消化吸収が阻害されます。また、インスリンの分泌にも影響を与えることがあります。
クローン病・潰瘍性大腸炎
クローン病と潰瘍性大腸炎は、腸の炎症性疾患です。クローン病は主に小腸に炎症を起こし、時には大腸にも波及します。一方、潰瘍性大腸炎は大腸に限定して炎症が起こり、便秘や下痢を伴うことがあります。
憩室炎
憩室症は大腸の壁が弱い部分に小さな袋(憩室)ができる状態です。これらの憩室が炎症や感染を起こすと憩室炎となり、腹痛や発熱などの症状が現れます。
