痔核(いぼ)治療法

軽度の痔核は通常、自宅での対処が中心です。主に痛みや炎症、腫れといった症状の緩和を目的とした方法が推奨されます。重症例では、薬物療法や外科的手術で痔核組織を縮小・除去することがあります。再発防止のため、生活習慣の見直しも重要です。

自宅療法

  • 1日数回、温かい湯に坐浴し、肛門周囲を清潔に保つ。
  • 腫れがある場合は、冷たい湿布や氷嚢で冷却する。
  • 市販のヒドロコルチゾン配合軟膏や坐剤、ウィッチヘーゼル(ウィッチヘーゼル)パッド、麻酔成分入りパッドを使用する。
  • 排便後は乾いたトイレットペーパーではなく、湿ったウェットティッシュやウェットペーパーを使用する。
  • アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどの鎮痛解熱剤で不快感を和らげることができる。

注意点

  • 自宅療法は症状の緩和には有効ですが、痔核そのものを根本的に治すわけではありません。数日で改善しない、出血や激しい痛みがある場合は速やかに医師の診察を受けてください。

低侵襲治療

  • 外痔核に血栓ができた場合、医師が小さな切開を行い血栓を除去することで即時の緩和が得られます。
  • 持続的な出血や疼痛がある場合、以下の低侵襲法が用いられます。
    • ゴムバンド結紮:内部痔核の根元に小さなゴムバンドを装着し血流を遮断、痔核が萎縮して自然に脱落します。
    • 硬化療法:化学薬剤を注射して痔核組織を縮小させます。
    • 凝固療法:赤外線、レーザー、または熱を利用して小さな内部痔核を硬化・収縮させます。

外科的手術

  • 大きな痔核や他の治療に反応しない場合、手術が検討されます。
    • 痔核切除術(ヘモロイドectomy):出血や脱出の原因となる余分な組織を外科的に除去します。最も確実な治療法ですが、合併症リスクが高いです。
    • ステープル法(ステープル痔核固定術):ステープラーで痔核組織への血流を遮断し、縮小させます。切除術に比べ痛みは少ないものの、再発や直腸脱のリスクがやや高くなります。

生活習慣の改善

  • 米国大腸直腸外科学会が推奨する軽度痔核の予防・改善策は、以下の通りです。
    • 食物繊維を多く含む食品を摂取し、便のかさを増やす。
    • 十分な水分を取って便を柔らかく保つ。
    • 排便時の力みを避け、リラックスして行う。
    • 必要に応じて、繊維サプリや便を柔らかくするバルク剤の使用を医師に相談する。

消化器の健康 - 関連記事