虫垂炎の見分け方と対処法
虫垂は、盲腸に直接付着した細長い臓器で、大腸の始まりを示すポーチ状の構造です。かつては役割のない不要な器官と考えられていましたが、近年では腸内環境を整える善玉菌の供給源とする説もあります。しかし、虫垂が炎症を起こす(虫垂炎)と、たとえ小さくても重大な合併症を引き起こすことがあります。虫垂炎は放置すると破裂し、腹腔内に感染が広がり、腹膜炎や最悪の場合は死亡に至る恐れがあります。
虫垂炎の主な症状
- 激しい腹痛:最初はへその周辺に鈍い痛みが現れ、24時間以内に痛みが右下腹部へと移動し、鋭くなります。歩行やくしゃみ、咳などで痛みが増すことがあります。
- 食欲不振・嘔吐:食欲が減退し、嘔吐感を伴うことがあります。腹部が膨らみ、腫れを感じることもあります。
- 排便・排尿の異常:便秘または下痢が起こり、肛門部の痛みやガスが出にくくなることがあります。排尿時の痛みを訴えることもあります。
- その他の症状:軽度の発熱(最高体温は約39℃以下)、脈拍の増加、寒気、倦怠感などが見られます。
早期受診の重要性
上記の症状が1つでも当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診してください。早期の診断と外科的処置により、破裂や腹膜炎といった重篤な合併症を防ぐことができます。
