胆汁酸吸収不全(BAM)の治療法
胆汁酸吸収不全(Bile Acid Malabsorption, BAM)は、腸内で胆汁酸が十分に再吸収されず、下痢や腹部不快感を引き起こす状態です。原因や症状の程度に応じて、以下のような治療法が選択されます。
胆汁酸サプリメント
シノデオキシコール酸(CDCA)やウルソデオキシコール酸(UDCA)などのサプリメントを投与し、欠乏した胆汁酸を補います。消化機能の改善や下痢・腹痛の軽減が期待できます。
コレスチラミン(胆汁酸結合薬)
コレスチラミンは腸内の胆汁酸に結合し、再吸収を防ぎます。結腸での胆汁酸量が減少することで、下痢や腹部症状が抑えられます。
低脂肪食
脂肪は胆汁酸分泌を刺激するため、食事中の脂肪を減らすと症状が緩和されます。揚げ物、脂肪分の多い肉・乳製品、濃厚なデザートなどを控え、バランスの取れた低脂肪食を心がけましょう。
下痢止め薬
ロペラミド(イモジウム)やビスマスサブサリシレート(ペプトビスマル)などの薬剤で腸の蠕動を抑え、便通を遅くします。急激な下痢や排便の切迫感がある場合に有効です。
生活習慣の改善
症状を引き起こす食材の回避、適正体重の維持、定期的な運動、ストレス管理など、日常生活の見直しも重要です。
外科的治療
解剖学的異常や重篤な基礎疾患が原因の場合、手術で胆汁の流れを改善することがあります。外科的介入は最終手段として検討されます。
いずれの治療も、医師と相談しながら個々の状態に合わせたプランを立てることが大切です。
