SSDIと脂肪肝疾患の障害認定ガイド
脂肪肝疾患
肝臓に脂肪が蓄積することは正常ではありませんが、極少量なら問題になりません。肝臓の脂肪率が10%以上になると、疾患が始まります。脂肪肝は「アルコール性」と「非アルコール性」の2種類に分かれ、非アルコール性脂肪肝は原因がはっきりしないものの、主に中年層の肥満者に見られます。ほとんどの患者は自覚症状がなく、血液検査や定期健診で肝臓が肥大していることが判明します。そのため「無症状の沈黙の病」と呼ばれます。治療法は確立されていませんが、放置すると炎症、線維化、最終的に肝細胞の死(肝硬変)に至り、肝不全となります。肝不全は障害状態であり、移植が必要になることもあります。一方、早期に診断すれば、アルコール摂取の中止と適切な食事・運動により進行を止め、場合によっては逆転させることが可能です。
社会保障障害保険(SSDI)
米国社会保障庁(SSA)は、過去に働いてFICA税を納めた完全な障害者に対し、障害給付(SSDI)を支給します。通常、障害が発生する前の10年のうち5年は雇用歴が必要です。SSAは勤務履歴を確認し、過去の収入に基づいて月額給付を算出します。障害者の未成年の子どもも給付の対象となり、障害認定を受けるとメディケアの受給資格も得られます。
医療審査
SSDIは医療的に働くことができない人を支援する制度であり、全ての申請者に対して厳格な基準が適用されます。医療証拠がSSAの定める障害基準を満たさなければ給付は認められません。診断、慢性化、重症度の記録が重要です。脂肪肝は初期には症状が現れにくく、長期にわたる治療歴や医師の診断が必要です。担当医が「脂肪肝により労働能力が著しく制限されている」と評価しなければ、SSDIの取得は極めて難しくなります。
肝臓に関する基準
SSAは肝疾患に対して非常に詳細な障害判定基準を設けています。障害評価ハンドブック第5章では、慢性肝疾患がある場合に障害と認められる6つの条件を列挙しています。具体例は、食道静脈瘤の拡張・出血、食道静脈瘤を修復するシャント手術の実施、5か月以上続く胆汁の血中濃度上昇、肝硬変に伴う腹水の貯留、肝疾患が原因で認知機能が低下したことを示す医学的評価、または肝生検の結果です。
申請手続き
障害給付を受けるには、最寄りのSSAオフィスで申請書を提出します。雇用歴、医療歴、本人確認書類を記入し、医療証拠を添付します。申請は「障害判定」審査に回り、医療記録の収集や検査、SSA内部の医師による評価が行われます。審査期間は最長で約3か月で、結果は書面で通知されます。初回審査で認められる割合は約35%で、多くの方が弁護士に相談します。却下された場合は「再審査(Request for Reconsideration)」を提出し、再度否定されれば行政審判官の前で口頭審理を受けます。さらに不服がある場合は上級審査委員会や連邦裁判所へ訴えることができますが、段階が上がるほど費用と時間、審査の厳格さが増します。
