レプトスピラ症(ワイル病)の兆候と症状
レプトスピラ症(ワイル病)は、感染動物の尿で汚染された食物や水を介してヒトに感染する細菌性疾患です。都市部では主にネズミが感染源となります。感染しても無症状の人もいれば、急性期の症状が現れる人もいます。まれに二次期と呼ばれる重篤な段階に移行し、臓器障害を引き起こすことがあります。
一次期(急性期)の症状
- 摂氏38度以上の発熱に頭痛と悪寒が伴う。
- ふくらはぎや関節の激しい痛み。
- 稀に吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状。
- 咳や喉の痛み、皮疹が出ることもある。
二次期(重症期)の症状
一次期から約1週間後に現れ、感染した臓器に応じて症状が出ます。脳、腎臓、肝臓、眼、肺などが侵され、入院が必要になることがあります。
脳症状
- 髄膜炎様の激しい頭痛、光過敏、項部硬直。
腎臓症状
- 腎不全により血中毒素が蓄積し、四肢のむくみ、息切れ、食欲不振、倦怠感が現れる。
肝臓症状
- 肝炎様の症状:黄疸(皮膚・眼球の黄変)、肝部痛、吐き気、体重減少、疲労、アルコール不耐症。治療しないと肝不全や死亡に至ることがある。
眼症状
- 虹彩・網膜の炎症(ぶどう膜炎)により、光過敏、視界のぼやけ、浮遊物、眼の充血・疼痛が起こる。
肺症状
- 咳と血痰、息切れ。重症例では肺出血や肺機能低下が致命的になることがある。
