アスペルギルス・ニガー(黒カビ)の症状と影響

アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)は、植物・動物・ヒトに感染し、さまざまな症状を引き起こす黒カビです。感染部位や宿主によって症状は異なりますが、主に黒色のカビや組織の壊死、炎症が見られます。

植物における症状

  • ピーナッツや他の作物が感染すると、急激に萎れ、黒いカビが表面に広がります。感染後30日以内に枯死することが多いです。
  • 玉ねぎやイモ類では、傷口や打撲部位に黒い変色や鱗状の斑点が現れ、全体がしおれることがあります。変色は茶色が紫がかることもあります。

動物への影響

  • 飼料にアスペルギルス・ニガーが混入し、オキサリック酸を産生すると、カルシウム欠乏や生理異常を引き起こし、最悪の場合死亡します。

ヒトのアスペルギローマ(肺内真菌球)症状

  • 肺にアスペルギルス・ニガーが増殖し「真菌球」を形成しますが、肺組織自体は侵食しません。症状は呼吸機能低下や喘鳴、体重減少、息切れ、発熱、倦怠感、胸部不快感、血痰などです。無症状の人もいます。

外耳真菌症(オトミコーシス)

  • 耳のかゆみや掻きたくなる衝動から始まり、鈍い痛みや分泌物が出ます。真菌が蓄積すると難聴や耳鳴り、炎症、痛みが伴うことがあります。

侵襲性肺アスペルギルス症

  • 血流を介して他臓器へ拡がると、皮膚の発疹や潰瘍、関節痛など多様な症状が出ます。主な肺症状は発熱・悪寒、頭痛、血痰、胸痛、関節痛、肺出血、呼吸困難です。

副鼻腔への感染

  • 鼻づまり、炎症、頭痛、顔面痛、鼻汁が主な症状です。

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