エキゾチックな病気一覧
睡眠病(トリパノソーマ症)
ツェツェバエの刺咬によってヒトに感染する致死性の寄生虫症です。1960年代にほぼ根絶されたものの、紛争や医療インフラの不足により再びアフリカで流行しています。初期症状は発熱と倦怠感です。早期に適切な薬剤で治療すれば回復が期待できますが、農村部では治療機会が限られています。感染が進むと寄生虫が中枢神経系に侵入し、錯乱、痙攣、激しい睡眠、最終的に昏睡と死亡に至ります。現在、遠隔地への防虫剤や医薬品の供給が進められています。
サル痘(Monkeypox)
1958年に実験用サルで初めて確認されたウイルス性疾患で、症状は天然痘に似ています。主にアフリカで散在していますが、2003年に米国でペットのプレーリードッグとの接触により数例が報告されました。感染経路は感染動物(ラット、マウス、リスなど)の咬傷や体液の接触です。発熱、全身の倦怠感、数週間続く発疹が主症状で、皮膚は水疱を形成します。致死率は低く、天然痘ワクチンが一定の予防効果を示します。
ギニア虫病(Guinea Worm Disease)
主にアフリカで見られる寄生虫感染症で、近年は国際保健機関の取り組みにより極めて稀になっています。感染は、ギニア虫の幼虫を含む汚染水を飲むことで起こります。体内で幼虫は数メートルに成長し、成熟すると皮膚を突き破って腹壁から出てきます。その結果、痛みを伴う水疱ができ、患部を水に浸すことで新たな幼虫が放出され、感染サイクルが繰り返されます。治療薬はなく、安全な飲料水の確保と啓発が最も有効な対策です。
