肺炎球菌多糖ワクチンとは何か?概要と対象者
肺炎球菌が引き起こす疾患
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は、肺炎、菌血症、髄膜炎など様々な部位に感染し、急性中耳炎や副鼻腔炎の原因ともなります。
ワクチンの役割
肺炎球菌多糖ワクチンは、これらの感染症を予防します。特に肺炎、菌血症、髄膜炎の重篤な症状を防ぎ、感染拡大を抑制します。
ペニシリン耐性とワクチン開発の背景
従来はペニシリンで治療されていましたが、使用が広がるにつれ耐性菌が増加しました。そのため、予防的に肺炎球菌多糖ワクチンが開発されました。
疾患リスクと死亡率(CDC データ)
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、髄膜炎は感染者の10人に3人が死亡し、菌血症は5人に1人、肺炎は20人に1人が死亡します。肺炎球菌による死亡者は年間約6,000人です。
ワクチン接種が推奨される対象者
すべての人が感染リスクを持ちますが、特に以下の人はワクチン接種が推奨されます。
- 65歳以上の高齢者
- 乳幼児・小児
- 既存の疾患や免疫低下がある人
肺炎球菌の血清型
現在、約90種類の血清型が知られており、そのうち最も頻繁に侵襲性疾患を引き起こす10型が全体の約62%を占めています。
