アルコールがもたらす長期的な身体への影響

肝臓への影響

大量飲酒はアルコール性肝炎を引き起こし、肝臓が炎症します。食欲不振や腹部痛、嘔吐・吐き気、黄疸(皮膚や眼球が黄ばむ)といった症状が現れ、進行すれば肝硬変へと至ります。最終的に肝不全となり、死亡リスクが高まります。

脳への影響

長期的なアルコール摂取は脳機能を著しく低下させます。行動制御部位が障害され、記憶力・協調性・集中力が衰えます。感情の起伏が激しくなり、味覚・視覚・聴覚・嗅覚が鈍くなるほか、反応速度や疼痛感覚も低下します。

消化器系への影響

アルコールは胃粘膜の炎症(胃炎)を引き起こし、胃腸の不調を招きます。小腸・大腸の粘膜も損傷し、栄養吸収が妨げられます。さらに膵臓が炎症を起こしやすくなり、膵炎やホルモン分泌障害が生じます。

心臓への影響

大量飲酒は高血圧を招き、心筋が肥厚してポンプ機能が低下します。その結果、心不全や脳卒中のリスクが増大し、不整脈や白血球減少、免疫低下、貧血、血液凝固異常なども見られます。

その他の長期的影響

肺もアルコールの影響を受け、感染抵抗力が低下し、嘔吐物の吸引による肺炎や窒息の危険があります。口腔・咽喉・食道・肝臓・大腸・直腸など多くの部位でがんリスクが上昇します。カルシウム吸収が阻害され骨が脆くなり、筋肉痛や関節炎が起こります。男性では精子・テストステロン産生が低下し勃起障害の原因となり、女性では肝臓のエストロゲン代謝障害により月経異常が生じます。

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