過度なアルコール摂取は、心理面だけでなく体の主要な臓器に深刻な影響を及ぼします。以下に、頻繁に飲酒する人に見られる代表的な身体症状をまとめました。早期に気付くことで、回復への第一歩を踏み出すきっかけになります。

体重の変化

過度に飲酒すると、食事への関心が低下し、栄養不足に陥りやすくなります。その結果、体重が減少し、日常の軽い作業でもすぐに疲れやすくなります。アルコールは1gあたり約7.1kcalのエネルギーを含んでいますが、栄養価の高い食事を置き換えることはありません。

バランス感覚の低下

酔いが続くと歩行が不安定になり、身体の協調性が失われます。また、長期間の大量飲酒は視力や聴力の低下を招くことがあります。

注意力の低下

会話中に注意が散漫になり、直近の出来事を思い出せなくなることがあります。飲酒直後に起こる記憶喪失(ブラックアウト)は、重度の飲酒者に頻繁に見られます。

睡眠障害

アルコールは睡眠サイクルを乱し、入眠困難や不眠を引き起こします。飲酒量を抑えない限り、睡眠の質が改善されることは少ないでしょう。

皮膚の異常

過度の飲酒者は、手のひらや顔が赤くなったり、蜘蛛状血管が目立ったりします。また、皮膚が黄疸を帯びることがあり、これは肝臓の炎症が原因です。

血圧上昇

頻繁な飲酒は血圧を上昇させ、心筋梗塞や脳卒中などの重大な心血管疾患リスクを高めます。高血圧は自覚症状が少ないため「サイレントキラー」と呼ばれますが、頭痛や視覚障害、息切れ(呼吸困難)を伴うことがあります。

不安・うつ状態

アルコールは中枢神経系を抑制し、うつ症状を悪化させます。飲酒を中止すると、5〜10時間後に不安、震え、発汗、寒気などの離脱症状が現れることがあります。

性的機能障害

男性は勃起不全や持続力低下を経験しやすく、女性は少量のアルコールでも流産リスクが上昇します。妊娠中の安全な飲酒量は現在のところ確立されていません。