撤退評価ツール(WAT-1)の概要と使用方法

撤退評価ツール(WAT-1)は、オピオイド、ベンゾジアゼピン、その他の化学物質からの離脱中の患者の撤退反応を評価するために使用されます。患者が離脱治療を開始した初日から情報を記録し、撤退プロセス全体にわたって症状の変化と改善をモニタリングします。

患者情報

離脱・デトックス入院時に、まず患者の基本的な個人情報を収集します。離脱対象となる化学物質の特定、離脱開始日時、可能であれば直近12時間の活動状況も記録します。

評価手順

オピオイドやベンゾジアゼピンから離脱する患者は、必ずWAT-1で評価します。評価は離脱開始日の初日から開始し、12時間ごとに1回実施します。これにより、撤退症状の出現・変化を継続的に観察できます。

撤退評価スコアリング

各症状は0または1でスコアリングされ、合計は0〜12点です。主な評価項目は以下の通りです。

  • 下痢(水様性)
  • 嘔吐・嘔逆・げっくり
  • 体温が摂氏38℃(華氏100度)以上
  • 震え(振戦)
  • 発汗
  • 協調運動障害や反復運動
  • あくび・くしゃみ
  • 刺激に対する過敏反応

各項目が認められれば1点、認められなければ0点を付けます。刺激後の鎮静回復時間は、2〜5分であれば1点、5分超える場合は2点と評価します。

アルコール撤退評価

アルコール離脱の場合は評価項目が若干異なり、以下の症状を0〜7点(※「定向・知覚障害」は0〜4点)で評価します。

  • 吐き気・嘔吐
  • 震え(振戦)
  • 不安・興奮
  • 発作的な発汗
  • 定向・知覚障害(日時・本人確認ができるか)
  • 触覚・聴覚・視覚の異常
  • 頭痛

合計スコアが8点を超える場合、脳の化学バランス調整を目的とした予防的薬剤投与が推奨されます。

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