薬物乱用とストレス
人生でストレスを感じると、多くの人は緩和策を探します。その中には、薬物乱用という逃避手段を選ぶ人もいます。薬物のハイ状態に没頭することで、ストレスの根本原因と向き合うことを回避できるからです。2001年の9/11テロやハリケーン・カトリーナの後、多くの人が薬物乱用の泥沼に陥りました。経済不況やイラン・イラク戦争からの帰還兵の増加も、薬物乱用とストレスが社会に与える影響を浮き彫りにしています。
リスク要因
米国国立薬物乱用研究所(NIDA)によると、ストレスフルな出来事は初めて薬物に手を出すきっかけになることがあります。家族に薬物やアルコール依存の歴史がある人は、同様に依存しやすい傾向があります。遺伝的要因や家族パターンが影響していると考えられています。
ストレス
ストレスは困難な状況に対する自然な反応です。NIDAは、ストレスが薬物乱用の大きな要因であると指摘しています。離婚や家族の死などで家庭内のストレスが高まると、ティーンエイジャーが薬物に手を出すケースが増えます。成人でも、カトリーナや9/11といった大災害、または失業による経済的プレッシャーが原因で薬物使用を始めることがあります。
外傷後ストレス障害(PTSD)
PTSD(外傷後ストレス障害)を抱える人は、ストレスに起因する薬物乱用率が特に高いとNIDAは報告しています。PTSDは、トラウマとなる出来事を繰り返し体験することで生じる心理的状態です。
自己投薬
薬物乱用とストレスの関係の一つに「自己投薬」があります。多くの人は自分がうつや不安を抱えていることに気付かず、薬やアルコールで感情を和らげようとします。薬物乱用は、実際の問題から逃げる手段となり、強いストレスを抱える人は特にリスクが高まります。
再発の可能性
回復期にある人でも、ストレスがかかると再発リスクが高まります。NIDAは、ストレス時に体がまるで回復期間がなかったかのように反応し、再び薬物に手を出しやすくなると指摘しています。身体的にも、欲求が急激に蘇り、再発が起こりやすくなります。
