薬物検査で検出される主な薬物は?
はじめに
米国では、雇用前のスクリーニングとして薬物検査が広く行われています。薬物検査は、レーガン大統領が大統領令12564を発令し、すべての政府職に対して違法薬物の検査を義務付けたことがきっかけです。
検査は米国社会で最も乱用されている薬物クラスを対象に設計されていますが、検査を回避しようとサンプルの希釈や他人の体液を使用する、偽陽性を引き起こす物質を摂取するなどの手口も報告されています。
尿検査
最も一般的な検査方法で、以下の薬物を検出できます。
- マリファナ、コカイン、PCP
- 処方薬、アンフェタミン類(スピード)
- メタンフェタミン、MDMA(エクスタシー)
- モルヒネ、ヘロイン、メサドン
- バルビツール酸系薬物(バルビツール酸、フェノバルビタール)
ごく稀にLSDやシロシビンなどの幻覚剤も検査対象となりますが、費用が高くなるため一般的ではありません。薬物の種類により、使用から最大30日間検出可能です。
毛髪検査
毛髪検査は、使用履歴を最大90日まで遡って確認できる点で尿検査よりも高精度です。検査を回避する確立された方法はなく、主に大手企業や法執行機関で採用されています。検出対象は尿検査と同様です。
口腔液(唾液)検査
採取が簡便で侵襲性が低く、数日以内の使用を検出します。コストパフォーマンスが高く、現場でのオンサイト検査が可能なため、近年利用が増えています。検出対象は尿検査と同等です。
汗検査
極端なケースで使用され、主に政府機関や児童保護サービスで採用されています。皮膚に貼付したパッチを10〜14日間装着し、抜去すると検査機関に通知が届く仕組みです。その期間に薬物を使用すれば検出されます。対象薬物は他の検査と同様です。
血液検査
血液中の薬物は使用後3〜5日程度で検出可能です。尿検査よりも精度が高く、毛髪検査ほどではありませんが、サンプルの改ざんが極めて困難なため信頼性が高いです。
