アルコールと薬物乱用防止への提案

薬物・アルコール乱用の予防は、特に若者にとって1960年代から重要課題とされていますが、多くの予防プログラムは実際の使用抑制に効果がないことが指摘されています。そんな中、高校生向けのNARCONON(ナルコーン)薬物教育カリキュラムは、実証的に効果が認められた数少ない例です。本稿では、NARCONON が採用している3つの基本理念とその実践内容を紹介します。

二重基準の回避

NARCONON は、成人と若者に対して異なる基準を設けることを推奨しません。「大人は許容されても、若者は危険」といったメッセージは、かえって若者の好奇心を刺激し、薬物使用への欲求を高めることが研究で示されています。また、成人向けに合法、若者向けに違法とする二重基準は、若者の信頼を失わせ、メッセージ全体を過剰あるいは虚偽と捉えさせてしまいます。

マーケティングへの批判的視点

本プログラムは、ニコチンやアルコールといった合法的な物質の広告がどのように若者に影響を与えるかを具体的に示します。広告と実際の健康被害とのギャップを比較し、重度の飲酒や喫煙が身体に及ぼす医療的事実を提示しますが、結論は受講者に委ねます。「こうすべきだ」と説教するのではなく、情報を自ら評価させる姿勢が特徴です。

自発的な調査・研究の奨励

NARCONON のアプローチでは、学習者が自ら調べ、考え、結論を導くことが重視されます。指示的・法的な言い回しは避け、段階的な禁欲を「未達成」ではなく「進歩」として受け入れ、励まします。実際に、プログラム修了後に行ったアンケートでは、若者の大多数がこの自律的な学習方法に対して肯定的な評価を示しています。

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