薬物依存治療
第一段階
薬物依存や中毒から回復する最初のステップは、薬物が入手できる環境から本人を遠ざけることです。入院型の薬物依存治療施設が推奨されるのは、依存の度合いが強く、本人の意思だけでは薬物使用への強い衝動を抑えられないためです。治療期間は2週間から2年までさまざまです。多くのリハビリ施設は患者の意思に反して拘束しませんが、離脱初期の安全確保のために施錠された施設に入所させることが効果的です。
デュアル診断(併存症)
デュアル診断とは、精神疾患と薬物依存の両方を抱える患者に付けられる診断です。薬物使用者は、精神症状が身体的・神経学的障害と似ているため、正確な診断が難しいことがあります。まずは薬物から完全に離脱し、その後に精神疾患の診断を行います。デュアル診断患者のリハビリは、薬物治療と集中的な心理療法、そして継続的なフォローアップが必要です。多くの治療施設で併存症治療が提供されており、専門に扱う施設もあります。
外来治療
薬物依存者向けの集中的外来治療は、入院よりも費用が抑えられ、夜間は自宅に戻れるため、多くの患者に選ばれます。保険適用になることも多く、1日2〜8時間、90日から2〜3年にわたってプログラムが提供されます。外来治療では、個別カウンセリング、グループセラピー、映像視聴、読書、講演、宿題などの教育活動が行われます。
フォローアップ
多くの治療プログラムは、リハビリ後も継続的なフォローアップを提供します。カウンセリングやNarcotics Anonymous(薬物匿名会)などの支援グループへの参加は、回復を維持する上で重要です。双極性障害などの併存症を持つ患者は、日々の薬物服用が躁状態や抑うつ状態を防ぎ、再使用を防止することを学びます。
家族の関与
家族は薬物依存治療において重要な役割を果たします。家族向けの教育プログラムや家族カウンセリングに参加し、薬物のない安全な家庭環境を整える指針が提供されます。また、家族自身が抱える問題への支援や、Al-Anon(アル・アノン)などの家族支援団体への紹介も行われます。
