耳栓の種類と特徴
耳栓は、耳を保護したり、外部の騒音や水・埃・風の侵入を防ぐために使用します。耳道に短く挿入し、鼓膜を傷つけないように設計されています。騒音低減評価(NRR)は、耳栓がどれだけデシベル(dB)を減少させるかを示す指標です。
使い捨てフォームタイプ
使い捨てのメモリーフォーム耳栓は、細長く丸めてから耳に挿入します。耳道内で膨らみ、音が通る隙間を埋めます。約30〜33dBの騒音を低減し、30dB程度の柔らかな音楽さえ遮断します。時間が経つと記憶性が失われ、乾燥して膨らまなくなるほか、孔内に細菌が繁殖しやすくなるため、定期的に交換が必要です。
ソフトシリコンタイプ
ソフトシリコン耳栓は、耳道に挿入せず外耳入口に押し当てて使用します。粘着性で位置が保持されますが、使用とともに粘着が弱まり、交換が必要です。約21〜25dBの騒音を遮断します。
ハードシリコン(フランジ)タイプ
ハードシリコン耳栓は、柔軟なフランジが耳道を捕らえて固定します。ソフトシリコンのように粘着が失われず、メモリーフォームのように膨張性能も保ちます。水泳、コンサート、空港の騒音対策など短時間の使用に適しています。
フランジ付きのものは、特定の周波数を遮断したり、会話用に中心のチューブで音を通すフィルターが付いていることがあります。騒音低減は約25dBです。
カスタム(オーダーメイド)タイプ
長期使用には、個人の耳形に合わせて作製したカスタム耳栓が最適です。快適で、他のタイプに比べて耳道への挿入深さが浅く、顎関節への刺激が少ないため、長時間の使用でも痛みが起きにくいです。使用時の姿勢に合わせて作製することが重要です。例えば仰向けになると耳道が圧迫されます。
飛行機用耳栓
一部メーカーは、外耳と中耳の圧力差を調整できずに起こる痛み(耳の圧力障害)を防ぐと主張していますが、米国聴覚研究基金(American Hearing Research Foundation)は、他の耳栓と比べて特別な保護効果は確認できていません。
