コレステアトーマの合併症
コレステアトーマは中耳にできる感染性嚢胞で、先天的な欠損や繰り返す中耳炎が原因となります。放置すると重篤な合併症を引き起こすため、早期治療が重要です。
難聴
コレステアトーマは骨を分解する酵素を産生し、中耳の小骨(耳小骨)を侵食します。その結果、音の伝達が阻害され、進行すると不可逆的な難聴になることがあります。
めまい・回転性めまい
内耳は平衡感覚を司りますが、骨が破壊されると前庭機能が障害され、めまいや回転性めまいが現れます。病変が拡大すれば症状は悪化します。
顔面麻痺
骨の侵食が進むと、顔面神経を覆う骨板が薄くなり、神経が直接ダメージを受けることがあります。これにより顔面筋の麻痺が起こります。
水頭症
稀にコレステアトーマが脳へ血液を戻す静脈に浸潤し、静脈が閉塞すると脳脊髄液の排出が妨げられ、水頭症を引き起こします。頭痛、嘔吐、視力低下、最悪の場合死に至ります。
髄膜炎
感染組織が血流に乗って脳や脊髄を覆う膜に広がると、髄膜炎が発症します。発熱、嘔吐、項部硬直、頭痛、光過敏、意識障害などの症状が現れます。
脳膿瘍
髄膜炎がさらに進行すると、脳組織に膿瘍が形成されることがあります。感染部位が膿で囲まれ、脳が腫脹して神経症状が重篤化します。
