耳のトラブルの種類と対策
外耳炎(スイマーズイヤー)
外耳道に水が溜まることで起こる細菌感染が外耳炎です。水泳者に多いとされますが、入浴後に耳に水が残るだけでも発症します。耳垢を過度に除去したり、アルコール滴下で保護層を失うと痒みが増すことがあります。綿棒などで激しく掃除することも外耳炎の原因です。入浴前にベビーオイルを耳に垂らす、抗ヒスタミン薬を使用するなどで痒みを予防できます。
中耳炎
中耳炎は鼓膜の裏に液体がたまることで起こります。アレルギーや上気道感染が原因となり、圧力が上がると耳痛が生じます。鼓膜が正常に振動できなくなるため、聴力低下やバランス障害が起こります。子どもは耳管が短く水平に近いため、液体がたまりやすく、免疫力も未熟です。そのため小児の耳科受診の主な理由となります。
急性期は抗生物質で治療しますが、慢性化した場合は排液チューブ(ドレナージチューブ)を外科的に挿入することがあります。
耳管(ユースタキア管)の閉塞
ユースタキア管は外耳と中耳の圧力を均等に保つ役割を担います。鼻づまり、鼻炎、上気道感染、腫瘍、急激な高度変化などが管を閉塞させ、圧力差が液体貯留を招きます。
鼻用除去薬やプロテアーゼ酵素混合液を使用し、温かいお茶を飲むと圧力調整に役立ちます。鼻をつまんで息を軽く吹く、ガムを噛む、飲み込むといった方法で耳管を開くことができます。飛行機搭乗前に鼻スプレーを使用し、上昇・降下時に再度使用すると効果的です。
耳鳴り(ティンナイトス)
耳鳴りは約3700万人の米国人が経験しており、軽度の不快感から生活の質を著しく低下させるまで様々です。アレルギー、循環器系疾患、感染症、薬剤、長時間の騒音曝露、耳垢の詰まりが主な要因です。メニエール病に伴う場合もあります。
ビタミンB6の摂取、リラクゼーションやストレス管理、血圧コントロール、アスピリンなどの薬剤調整が症状緩和に有効とされています。
めまい・ふらつき(めぐりめぐり)
メニエール病は内耳の液体圧が上昇することでめまいを引き起こしますが、原因は不明です。低塩・高カリウム食や利尿剤の使用で急性発作を抑えることが推奨されています。
めまいやふらつきは内耳の異常だけでなく、循環器系、腫瘍、視覚障害、むち打ち症、姿勢や筋骨格系の問題でも生じます。原因に応じた適切な診断と治療が重要です。
