発作性めまい(BPPV)の治療と対策
原因と症状
内耳には3本の半規管があり、カルシウムの微小結晶(耳石)がバランス感覚を助けています。これらの結晶がはずれ、特定の半規管に集まると、頭を動かすときに脳へ誤った信号が送られ、めまい(良性発作性頭位めまい症、BPPV)を引き起こします。主な症状は、めまい、ふらつき、バランス感覚の喪失、部屋が回転している感覚、視界のぼやけ、吐き気や嘔吐です。発作は通常1分以内で収まり、長期間消失した後に再発することがあります。
診断
医師は頭部や眼球の動きに伴うめまいの有無と持続時間を確認し、眼球運動の制御能力や自発的な眼球運動(眼振)を評価します。必要に応じて電子眼振計(ENG)やビデオ眼振計(VNG)で異常な眼振を測定し、内耳の異常が原因かどうかを判断します。
治療
医師は「耳石再定位法(カナルシス・リポジショニング手技、Epley法など)」を指導します。患者は頭をゆっくりと特定の位置に保持し、異常な眼振が止まるまで30秒間キープします。この手技を数回繰り返し、数日間にわたって実施します。治療後は平らに寝ず、枕で頭部を少し高くして寝ることで、耳石が内耳液に再吸収されやすくなります。再定位法が効果がない場合は、内耳の半規管を遮断する骨塞栓術(骨プラグ)などの手術が検討されます。
日常のポイント
BPPVに対処する際は、めまいを感じたらすぐに座るか横になって転倒を防ぎましょう。夜間に起き上がるときは十分な照明を確保し、頭を急に動かさずゆっくりと動作してください。
