ブドウ膜炎と緑内障の関係
ブドウ膜炎(別名:虹彩炎)は、眼内に炎症が起こり、細胞やタンパク質が混ざった浮遊性のデブリが生じる状態です。このデブリが眼内の液体排出路(房水の排出経路)を塞ぎ、眼圧が上昇します。上昇した眼圧が視神経を損傷すると、緑内障と呼ばれる視野欠損が進行します。
ブドウ膜炎とは
ブドウ膜炎は、眼の内部にある房水(前房水)が炎症により細胞やタンパク質で濁る状態です。結核、クローン病、サルコイドーシス、梅毒などの全身性疾患が原因になることがありますが、原因不明の場合もあります。
ブドウ膜炎の主な症状
- 光に対する過敏感(光過敏)
- 鈍い眼痛
- 眼球が赤くなる(特に虹彩周辺が赤くなる)
- 過剰な涙(光過敏による)
炎症性のデブリは肉眼では見えませんが、顕微鏡や特殊検査で確認できます。
ブドウ膜炎の治療法
標準的な治療は、プレドニゾロン酢酸エステルなどのステロイド点眼薬を1〜2時間ごとに使用することです。ステロイドは前房に直接届き、炎症を抑制します。必要に応じて、散瞳薬や鎮痛剤を併用し、炎症が落ち着いたら眼科医の指示のもとで徐々に減量します。
眼圧上昇とブドウ膜炎の関係
眼は房水を絶えず産生・排出し、内部組織に栄養を供給しています。房水は細かい網状組織(小梁網)を通じて排出されますが、この小梁網は非常に細かく、炎症性のデブリが詰まりやすいです。ブドウ膜炎が未治療のまま放置されると、デブリが小梁網を塞ぎ、眼圧が急激に上昇します。
ブドウ膜炎性緑内障
眼圧が上がると、視神経が不可逆的に損傷し、視野が徐々に狭くなります。まず周辺視野が失われ、次第に中心視野へと進行するのが特徴です。これがブドウ膜炎性緑内障です。炎症を速やかに抑え、ステロイド点眼薬を指示通りに使用し続けることが、緑内障予防の鍵となります。
眼科受診の重要性
赤い目や光過敏、眼痛などの症状がある場合は、すぐに眼科医を受診してください。医師は炎症を抑えるステロイド点眼薬を処方し、適切な管理を行います。処方された点眼薬は、指示された期間・頻度を守って使用し、途中で中止しないことが再燃防止につながります。
