視覚障害者向けの視覚補助ツール
視覚障害の程度は人それぞれです。軽度の近視や遠視であれば、読書や運転時に眼鏡やコンタクトレンズで補正できます。重度の場合は、手術が唯一の選択肢となることもありますが、多くの方は様々な補助具から自分に合ったものを選択できます。
眼鏡
眼鏡は古代から視力矯正に使われてきました。紀元前2000年頃の中国でも原始的な眼鏡が作られましたが、視力回復の目的ではなく邪悪から目を守るためのものでした。現在の視力矯正眼鏡は13世紀末のヨーロッパで登場し、ベンジャミン・フランクリンが二焦点レンズ(遠近両用)を開発したことで、近視と遠視を同時に補正できるようになりました。眼鏡は現在も視覚補助だけでなく、ファッションアイテムとして広く利用されています。
コンタクトレンズ
コンタクトレンズは近年最も普及している視覚補助具の一つです。最初のレンズは1887年に登場しましたが、ソフトタイプが夜間装着可能となった1980年代に一般化しました。眼鏡に比べて目立ちにくく、視野が広がり、レンズがずれたり曇ったりしない点がメリットです。
レーザー角膜手術(LASIK)
視力矯正手術は、眼鏡やコンタクトに頼らない永久的な解決策として注目されています。LASIKは1950年代に日本で研究が始まり、米国での初手術は1991年です。近視、遠視、乱視の矯正が可能ですが、18歳未満への適用はまだ認められていません。安全性は高いものの、他の外科手術と同様にリスクは伴います。
人工眼(義眼)
眼球が重度に損傷し視力が完全に失われた場合、義眼を装着することがあります。義眼は16世紀から使用されてきましたが、現在は非常にリアルで目立たない素材が使われています。治癒不可能な眼球に対する最終手段として用いられます。
一時的な視覚障害への対処
慢性的な視覚障害以外にも、短期間で起こる視力低下があります。目のかすみは市販の目薬で改善できることがあります。また、サングラスは強い光を和らげ、晴天時の視認性を高めるため、視覚障害者だけでなくすべての人に有用です。
