視神経炎の診断方法
視神経炎は視神経の炎症で、多発性硬化症(MS)と密接に関連し、初期症状として現れることが多いです。本稿では、視神経炎の診断に必要な具体的手順を解説します。
視神経炎の診断手順
-
患者の病歴を聴取します。視神経炎は通常、片眼の視力低下から始まりますが、稀に両眼に及ぶこともあります。色覚の変化は初期症状としてよく見られます。
-
眼の身体診察を行います。瞳孔反応が低下し、マーカス・ガン瞳孔や相対性入力性瞳孔欠損が見られることが多いです。視力も低下しますが、程度は個人差があります。
-
特定の視覚検査を実施します。ペリーロブソンチャートでコントラスト感度を測定し、イシハラ色板で色覚を評価します。視神経炎患者ではこれらの結果が基準以下になることが多いです。
-
血液検査や脊髄液検査で他疾患を除外します。血液検査で視神経障害以外を除外し、脊髄液検査で多発性硬化症(MS)の有無を確認します。抗AQP4抗体(Neuromyelitis optica‑IgG)は視神経脊髄炎の特異的マーカーです。
-
磁気共鳴画像(MRI)検査を行います。視神経の炎症を高感度で検出でき、構造的病変の有無も判断できます。また、MS患者では脳内の脱髄病変も同時に評価できます。
