高屈折率レンズの課題
高密度は高屈折率を意味する
眼鏡レンズの屈折率は、光をどれだけ曲げられるかを示す指標です。密度が高くなると屈折率も上がります。標準的なプラスチックレンズの屈折率は1.5で、1.6は「ミッドインデックス」、1.67・1.74は「ハイインデックス」と呼ばれます。
レンズの透明度低下
レンズはABBÉ値で色分散の程度を表します。値が高いほど白色光が分散しにくく、透明度が高くなります。標準プラスチックはABBÉ 58、ミッドインデックスは42、1.67ハイインデックスは32です。密度が上がると透明度は低下します。
光透過率の低下
一般的なプラスチックレンズは約92%の光を眼に届けますが、1.74ハイインデックスになると約86%に減少します。明るい環境では差は小さいものの、暗所では視認性に影響します。
眩しさ(グレア)の増加
透過しなかった光はレンズ表面で反射し、前面・背面の両方にグレアが生じます。密度が高いほど反射光が増え、視界が乱れやすくなります。
全ての度数に適さない
高密度素材はレンズを最大で40%薄くできますが、これは「最大」であり、度数が強い人には厚さの差が大きく、メリットが顕著です。一方、+/-2ディオプトリー以下の軽い度数の人は厚さの変化がほとんど感じられません。
対策
高密度レンズ特有の課題は、技術で補うことが可能です。レンズのぼやけは、外側に向かって徐々に平坦になる非球面設計で軽減できます。また、光透過率と反射を改善するために、反射防止コート(ARコート)を施すことが有効です。
