診断

眼球運動障害の治療方針を決める第一歩は、正確な診断です。眼の位置がずれる状態は「斜視(ストラビスム)」と呼ばれ、原因は完全には解明されていません。斜視は主に18か月から6歳までの子どもに多く見られますが、幼い子どもは症状に気づきにくいため、目の向きに異常がないか日常的に観察し、4歳までに一度は眼科で検査を受けさせましょう。

治療法

診断が確定したら、まずは眼の筋肉を鍛えるための治療と視覚訓練が行われます。最も一般的な斜視の形である弱視(ラジックアイ)の場合、強い目に眼帯を装着し、弱い目に使用を強いることで筋肉を発達させます。治療期間は数週間から数か月が目安で、視力が回復した後も定期的に継続することが推奨されます。また、遠視が原因である場合は眼鏡処方が必要です。

さらに、弱視の目を積極的に使う訓練として、文字が小さいクロスワードパズルやビデオゲーム、ペンを前に持って追跡させる練習などが有効です。眼帯の装着に抵抗がある子どもには、良好な目の視界をぼやけさせる点眼薬を処方し、自然に弱視の目を使わせる方法もあります。治療を続けることが最も重要で、ボストン小児病院の報告によれば、8歳から12歳の間に治療を中断すると視力低下は回復不能になる可能性があります。早期発見と継続的な治療が、眼球運動障害の予後を大きく左右します。