網膜静脈閉塞(RVO)患者は飛行機に乗っても安全ですか?

はじめに

網膜静脈閉塞(RVO)を抱えての航空機搭乗は、症状の重症度や全身の健康状態に応じて慎重に判断する必要があります。医師の診断を受けたうえで、以下のポイントを確認しましょう。

1. 網膜の状態

RVOの部位・範囲・重症度が安全性の判断基準となります。軽度で視力低下がほとんどない場合は、適切な予防策を講じれば飛行は問題ないことが多いです。一方、黄斑浮腫や硝子体出血といった合併症がある場合は、飛行中に症状が悪化するリスクが高まります。

2. キャビン内圧の変化

離着陸時の気圧変動は眼球内圧に影響を与える可能性があります。急激な圧力変化は一時的な不快感や、稀に網膜剥離などの合併症を引き起こすことがあります。長時間のフライトや高高度飛行は特に注意が必要です。

3. 酸素濃度

機内は地上に比べて酸素分圧が低くなります。網膜への血流がすでに障害されているRVO患者にとって、酸素供給不足は症状を悪化させる要因となり得ます。酸素投与が必要な場合は、事前に航空会社へ相談しましょう。

4. 緊急医療へのアクセス

フライト中に視力急激な低下や出血などの緊急事態が起きた場合、適切な医療をすぐに受けられない可能性があります。搭乗前に最寄りの空港や航空会社の医療サポート体制を確認し、緊急時の対応計画を立てておくことが重要です。

5. 全身の健康状態

糖尿病や高血圧など、RVO以外の基礎疾患がある場合は、総合的なリスク評価が必要です。服用中の薬剤や、長時間座位による血栓リスクも考慮し、医師と相談のうえ、必要に応じて圧迫ストッキングや水分補給の対策を取ります。

最終的な判断は、担当眼科医や主治医と十分に相談した上で行ってください。医師は個々の症状や検査結果に基づき、飛行の可否や必要な予防策(例:眼圧管理、酸素供給、飛行前後の検査)を具体的にアドバイスしてくれます。

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