シークリー・メソッドとは
歴史
シークリー・メソッドは、米国ビジョン・インスティテュート(American Vision Institute)を設立した4名、眼科医のMerrill J. Allen、David W. Muris、心理学者のFrancis A. Young、核化学者のSteven Beresford によって開発された。1996年に目のエクササイズに関する書籍を出版し、その内容を基に2001年から2006年にかけて本プログラムが広告された。Iowa州の実業家Cliff Roseと弁護士David Sykesが販売とマーケティングを支援したが、学術誌への論文掲載は断られ、ウェブサイトで自己出版した。
機能
本メソッドは眼筋を再訓練・エクササイズさせることで視力が向上すると主張する。創始者は、使用者が眼鏡やコンタクトレンズをやめ、手術を回避し、20/20の視力に回復できるとまで謳ったが、根拠はベーツ法に基づくもので、医学的には否定されている。
種類・エクササイズ例
代表的なエクササイズには「トロンボニング」(小さな物体を一定距離に置き、呼吸を合わせながら前後に動かす)や「ブラーリーディング」(文字がぼやける距離で雑誌を逆さに持ち、認識できる文字を探す)などがある。その他、ポジティブなアファメーション、光療法、眼周囲の指圧なども推奨されている。
法的問題
多くの利用者が効果を実感できず、販売会社Vision Improvement Technologies(American Vision Instituteの子会社)はアイオワ州検事総長から詐欺訴訟を受けた。訴訟の結果、2006年に販売停止、顧客への返金・信用情報からの削除が義務付けられ、プログラムは当時のウェブサイトで無料配布されたが、現在は閉鎖されている。以降、eBay等で同様のプログラムが流通している。販売停止後、同研究所は「Power Vision Program」という名称で無料プログラムを提供しているが、独自の効果検証は行われていない。
考慮すべき点
シークリー・メソッドは眼鏡・コンタクトや手術の代替とはみなすべきでない。現在は無料で入手できるため金銭的リスクは低いが、医学的根拠が乏しいことから、実施前に眼科医など専門家に相談することが推奨される。
