ルセンティス(ランビズマブ)による湿性加齢黄斑変性の治療

米国国立眼研究所(NEI)によると、75歳以上の成人の約30%が湿性加齢黄斑変性(AMD)を患っています。黄斑は網膜の中心部で、鮮明な視力を司りますが、放置すると失明に至ることがあります。

  1. 薬剤の概要

    ルセンティスは、ランビズマブという処方用注射剤のブランド名で、湿性AMDの進行を遅らせる効果があります。

  2. 作用機序

    ランビズマブは血管内皮細胞増殖因子A(VEGF‑A)に結合し、異常血管の増殖と漏出を抑制します。VEGF‑A を中和することで、黄斑へのダメージを防ぎ、視力を保護します。

  3. 投与スケジュール

    通常、28日ごとに眼内(硝子体内)注射を1回実施します。患者の反応や臨床ガイドラインにより間隔は調整されることがあります(RxList)。

  4. 主な副作用とリスク

    一般的な副作用は眼の刺激感、充血、ドライアイ、かゆみです。稀に網膜剥離、眼圧上昇による緑内障、眼内血栓などの重篤な合併症が報告されています(同上)。

  5. 特別な留意点

    妊娠中の安全性データが不足しているため、妊婦への使用は原則避けられます。湿性AMDは高齢者に多く見られるため、妊娠可能年齢の女性への使用は極めて稀です。眼感染症や緑内障の既往がある方は、眼科医とリスクについて十分に相談してください(Mayo Clinic)。

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