黄斑浮腫の診断
黄斑浮腫(嚢胞性黄斑浮腫)は、網膜の中心部である黄斑付近にタンパク質や液体がたまり、視力低下を引き起こす状態です。血管壁から血液が漏れ出し、神経終末が密集する黄斑領域に液体が蓄積します。
症状
- 網膜の腫れと疼痛を伴い、視界が歪むことがあります。黄斑は色覚や形状認識を司る錐体細胞が集まるため、直線が曲がって見えたり、色の感じ方が変わったりします。また、光に対する過敏症もよく見られます。
原因
- 白内障手術後数日から数週間にわたって発症することが多いです。他にも眼外傷、加齢黄斑変性、網膜疾患、緑内障などが原因となります。糖尿病患者は血管からの液体漏出により起こりやすく、手術歴がなくても糖尿病の検査が推奨されます。高血圧や体液貯留、慢性炎症も眼圧や眼内液の変化を通じて黄斑浮腫を悪化させます。
診断
- 通常の眼科検診だけでは見逃されることがあります。眼科医は腕の静脈にフルオレセイン染料を注入し、蛍光眼底血管造影(フルオレセイン血管造影)で血管の状態を撮影して診断します。
治療
- ステロイド点眼薬が第一選択です。効果が不十分な場合は、網膜近傍に薬剤を注射し、炎症を抑えます。必要に応じて経口抗炎症薬が処方されることもあります。
回復
- 適切に治療すれば視力永久的な低下は稀ですが、早期発見が重要です。完全回復まで2か月から1年程度かかり、基礎疾患がある場合はさらに長くなることがあります。
