非定型ドライアイの症状と治療法
涙の構造
涙は、涙腺や副涙腺(ウルフリング腺・クラウス腺)から分泌される水様層と、結膜の杯状細胞が分泌するムチン層から成ります。ムチン層は表面張力を低減し、水様層が角膜上に均一に広がるのを助け、油分や抗体も含む潤滑液として目を保護します。
症状
非定型ドライアイの主な症状は、視力のぼやけ、かゆみ、充血、痛み、異物感、光過敏、涙が出にくいことです。逆に、乾燥が過剰に刺激されて涙の水分成分が増えるため、過剰な涙が出ることもあります。
原因
ドライアイは様々な要因で起こります。処方薬や避妊薬の副作用、閉経や加齢によるホルモン変化、エアコンや暖房による乾燥、長時間のパソコン作業での瞬き不足、コンタクトレンズの長期使用などが挙げられます。また、全身性の自己免疫疾患(ループス、関節リウマチ、シェーグレン症候群)や、涙道閉塞、眼瞼閉鎖不全も原因となります。
治療法
完全な治癒法はありませんが、症状緩和のための選択肢は多数あります。市販の人工涙液や潤滑点眼薬を定期的に使用することが基本です。人工涙液だけで効果が不十分な場合は、涙道を塞ぐ「涙点閉鎖」や、処方薬(免疫調節薬・抗炎症薬)を検討します。重症例では手術が必要になることもあります。
注意点
症状が続く場合は必ず眼科医に相談しましょう。医師は症状と検査結果から最適な治療法を選び、基礎疾患の有無も確認します。
