角度後退緑内障(ARG)とは何か?
概要
角度後退緑内障(Angle Recession Glaucoma、ARG)は、虹彩と角膜の間の前房角が外傷などで裂け、角度が広がることで房水の流れが阻害され、眼圧が上昇しやすくなる緑内障です。眼圧上昇が続くと視神経が損傷し、視野が徐々に狭くなります。
症状
初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、病状が進行すると以下のような症状が現れます。
- 視界がぼやける
- 側頭部や周辺視野に欠損(抜け落ちたような見え方)
- 眼の痛みや不快感
- 頭痛
- 光に対する過敏感
治療法
ARG の治療は、眼圧上昇を抑えて視神経のダメージを遅らせることが目的です。主な治療法は次のとおりです。
- 眼圧を下げる点眼薬
- レーザー手術(レーザー虹彩切開術など)で前房角を広げる
- 外科手術(小梁切除術やチューブシステム)で房水の排出路を新たに作る
予防と生活習慣
完全に予防できる方法はありませんが、リスクを低減するために以下の生活習慣が推奨されます。
- 血圧管理:高血圧は眼圧上昇のリスク因子です。
- 定期的な運動:血圧を下げ、全身の健康を保ちます。
- バランスの取れた食事:野菜・果物・全粒穀物中心の食事で体重管理と慢性疾患予防に役立ちます。
- 禁煙:喫煙は視神経へのダメージを増加させます。
- 定期的な眼科検診:早期発見・早期治療が視力低下を防ぎます。
上記の症状がある、またはリスクが心配な場合は、速やかに眼科医を受診してください。早期の診断と適切な治療が視力保存につながります。
