バセドウ病性眼症(甲状腺眼症)の治療法

バセドウ病性眼症(甲状腺眼症)は、自己免疫反応により眼の筋肉や周囲組織が炎症を起こし、眼球突出や眼瞼退縮が生じます。放置すると視力低下や失明のリスクがありますが、症状を緩和し、機能回復を目指す治療法が複数あります。

角膜保護

眼瞼閉鎖不全や涙液分泌低下が起こりやすく、角膜が乾燥しやすくなります。人工涙液や潤滑軟膏の使用、就寝時に眼瞼をテープで閉じるなどの対策が有効です。

プレドニン(ステロイド)療法

炎症を抑えるためにプレドニゾロンなどの経口ステロイドが投与されます。短期間であれば効果的ですが、長期使用は骨粗鬆症や糖尿病などの副作用リスクがあるため、医師の管理が必要です。

放射線治療

以前は眼窩内の筋肉や組織に低線量放射線を照射して症状を改善する方法が用いられました。現在はステロイドや外科的手術が主流となり、適応は限定的です。

眼窩減圧術

眼窩の骨の一部を除去し、腫れた組織に拡張スペースを作る手術です。眼球突出が強い初期段階で行われ、視野や外観の改善が期待できます。

筋肉手術(斜視矯正)

眼筋の腫脹が原因で二重視が起こる場合、炎症が落ち着いた後に筋肉の位置調整手術を行い、視線の整合性を回復します。

プリズム付き眼鏡

残存する二重視に対しては、プリズムを組み込んだ眼鏡が処方されます。外科手術が難しいケースや軽度の症状に有効です。

まとめ

バセドウ病性眼症の治療は、症状の重症度や進行段階に応じて、薬物療法、放射線、外科手術、視覚補助具といった多様な選択肢があります。専門医と相談し、最適な治療計画を立てることが重要です。

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